【ニセコの雪道運転事情】
こんにちは!
ニセコ町地域おこし協力隊では、1〜2月にかけて<ニセコの冬 応援キャンペーン>と題した取り組みを行ってまいります!具体的には、ニセコ町内の「ウィンターアクティビティ」「温泉」「冬の生活のひとこま」の3点を切り口として、隊員が実際に体験・取材し、協力隊ブログやSNS等を通じてみなさまに体験談をお届けしております。
ニセコ町は、北海道の中でも非常に多くの雪が降る豪雪地帯です。
質の良いパウダースノーは世界中の人に認められ、スキーやスノーボードといったウインターアクティビティを目当てに多くの観光客が訪れる一方で、生活の中では「雪」は厄介な存在にもなります。
今回は実際にニセコ町に住み、活動する地域おこし協力隊員の目線で冬の「運転」にスポットを当てて紹介してゆきます。
【ニセコの車事情】
まずニセコ町での暮らしには車は必要不可欠です。仕事や生活に必要な買い物などにはほとんどの移動に車を使います。ニセコ町地域おこし協力隊員も、ほぼ100%車を所有し毎日運転をしています。
冬は道路の除雪が気になるところですが、ニセコ町はきめ細かく除雪・排雪が入りますので朝仕事に出かける時には道路はきれいな状態になっています。
よくニュースで見るような「大雪で交通がマヒ」という状況はありません。
除雪を行ってくれる事業者様の頑張りのおかげできれいな道路が保たれています!
もちろん公共の交通機関もあり、路線バスがメインの交通インフラです。
冬は通常の路線バスに加え「周遊バス」も運行します。
参考:ニセコ町HP|周遊バス
その他にも「にこっとBUS」というドアtoドアで目的地まで行ってくれるデマンドバスのサービスがあります。
また福井地域では「助け合い交通」と呼ばれる乗り合いの仕組みがスタートしています。
【ニセコで雪道運転するなら(装備編)】
ニセコの冬を走るなら!という事で、いろいろな観点から「雪道運転」について紹介してゆきます。
まずは装備編です。
■必須のスタッドレスタイヤ
スタッドレスタイヤは必須です。
ニセコ町に限らず北海道の生活では夏タイヤとスタッドレスタイヤのセットが必ず必要です。
スタッドレスタイヤ
■冬用のワイパー
北海道ではおなじみですが雪用のワイパーがあります。夏用に比べてカバーがかかっていて雪もかきわけてくれます。
冬用ワイパー
■スノーブラシと、ハンマー
スノーブラシは雪を降ろすのに使います。
ハンマーは氷をたたいて落とします。
スノーブラシ
■できれば4駆で車高が高い車が良い!
雪道運転に関しては4WDが良いと思います。2WDに比べ滑りにくく雪にスタックした場合抜け出しやすいです。
【ニセコで雪道運転するなら(走る前編)】
こちらの写真を見てください。冬はすぐに発車はできません・・・
ニセコは雪の降る頻度も高いので、まず走る前に作業が必要です。
※写真は極端な例ですが、本当に年に数回はこのくらい降ります。
■まずは雪下ろし
車に積もった雪を降ろします。先ほど装備編でご紹介した「スノーブラシ」を使用します。
仕事に行く前に降ろし・・・帰るときにまた降ろす・・・ニセコの冬は時間がかかる!
■氷おとし
以外に忘れがちなのが「氷おとし」です。ハンマーを使ってタイヤカバーの氷もお落とします。
これを怠ると、運転中にハンドル操作がきかなくなったりして非常に危険ですので運転前には必ず行っています。
■エンジンスターターもあったら便利
離れた場所からエンジンをかけることができる「エンジンスターター」もあったら便利です。
朝は冷え込むので車内の気温もマイナスです。フロントガラスが氷ついてしまっては発車できませんので、車を止める際にフロントガラスに温風を当てる設定でエンジンを切っておき、エンジンスターターでエンジンをかけるとフロントガラスの氷が解けてゆきます。
エンジンスターター
【ニセコで雪道運転するなら(運転編)】
いよいよ運転についてです。雪道の運転は慣れている隊員でも怖いものです。
安全運転で走ることはもちろんなのですが、雪道でのちょっとしたポイントもありますのでご紹介します。
■ゆっくり走る
あたりまえですがゆっくる走ります。
高速で走るほど車のコントロールが難しいです。冬道制動距離(ブレーキをかけてから止まるまでの距離)は3.2倍~8倍ほどになるそうですです。(出典:一般社団法人
日本自動車タイヤ協会)
また雪が降っていると想像以上に視界が悪いです。
助手席からの写真
■"急"のつく操作は禁物!
急発進、急ブレーキ、急旋回・・・など”急”のつく操作はスリップの元ですので危険です。
■鹿にも注意!
稀に野生のシカが飛び出してきます。
運転中に鹿と衝突した隊員もいます。
運転中、鹿と衝突した瞬間のドライブレコーダー映像
【ニセコの冬の走るなら(番外編)】
スリップが怖いです!隊員の中にはスリップして車をぶつけてしまった隊員もいます
■スリップしたら急ブレーキや急ハンドルもNG
運転編でもご紹介しましたが、”急”のつく操作はNGです。
急ブレーキはやってしまいがちですが、余計にタイヤがスリップします。
■スリップしたらタイヤの”グリップ”を待つ。
スリップはタイヤが滑っている状態なのでコントロールできません。
タイヤがグリップしてコントロールできるようになるまで待ってから、ハンドル・ブレーキ操作を行うのがコツです。
最後に
怖いことばかり紹介してきましたが、冬のニセコは誰もが認める上質な雪が降ります。
ニセコアンヌプリにあるスキー場はどれも素晴らしく、コース外滑走も魅力の一つです(※ニセコルールをググってみてください。)
スキースノーボードの王道ウインターアクティビティの他にも、冬に楽しめるアクティビティはたくさんあります。
ニセコ町地域おこし協力隊では冬のニセコを紹介する記事をアップしていますので、楽しい情報はそちらを参考にしてください。
【参考文献】
・阿部隊員のドライブレコーダー
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