卒隊生インタビュー⑤澤田健人さん(移住8年目)

こんにちは!

ニセコ町地域起こし協力隊OB•OGへのインタビュー記事をいくつかお届けしています。

今回はニセコ町地域起こし協力隊の一期生で2015年5月〜2018年3月の約3年間協力隊活動をした澤田健人さんにお話をお伺いしました。

現在はニセコ町でHIKOBAYU(エッシェンシャルオイル製造.販売)、NPO法人北海道自伐型林業推進協議会副代表、NPO法人自伐型林業推進協会事務局、林業講師、air bnb運営、美容師と様々な分野で活躍されている澤田さんに3つの点についてお話を伺いました。

①協力隊になった経緯

② 協力隊隊員時、在籍後の卒業してからの仕事について

③ 今後、ニセコ町でどのような活動をしていきたいか

地域起こし協力隊時から、自立に向けて活動され、現在も新たな道を開拓中の澤田さんのお話をご紹介していきます。

①協力隊になった経緯

澤田さんは東京で4年間美容師として働き、その後カナダにワーキングホリデーをきっかけに3年間のワークビザを取得し、美容師としてのキャリアを積みました。

28歳の時に東日本大震災を機に帰国し、その後20代最後の思い出としてニセコで山籠りを

経験し、スノーボード三昧の生活を楽しみました。

翌年に再びニセコにスノーボードをしにきたところ、現在の奥様である佳代子さん(HIKOBAYU代表)と出会い、今後のことを考えた時に地域活性化に興味があったことから、ニセコで地域おこし協力隊の募集を見つけ応募されました。


② 協力隊隊員時と卒隊後の仕事について

着隊後は商工会に配属となり、商工会事業所サポートという形で様々な事業所さんのお手伝いをして、地域の方々との関わりを深めました。

途中から企画環境課に異動し、商品開発に興味を持ち美容系の商品を作ってみたいと考え、地域の素材を色々検討した結果、森の素材が良いということになり、HIKOBAYUのトドマツを使ったアロマオイルを開発することになりました。


素材調達に関わっていく中で、ニセコ町は林業が盛んではないことも知り、ご自分で林業をするやり方を役場の職員から教えてもらい、それを実践していきます。

ご自分でも林業しながら、ニセコの森の香りとしてアロマオイルの抽出と販売を開始しました。


これらをきっかけに今では、全国に環境配慮型の林業を伝えるお仕事、日本財団や厚生労働省の委託事業、そして地域起こし協力隊林業サポートの講師として一緒に山に入り、地域林業の担い手育成など多岐に渡る活躍をされています。


③ 今後、ニセコ町でどのような活動をしていきたいか

環境配慮型の森林管理(林業)の発展、森林空間利用という形で観光地ニセコという特徴を生かした森作り、持続可能な観光のエッセンスとして、ニセコから新時代を発信していきたいとおっしゃっていました。


最後に今後協力隊の応募を考えていらっしゃる方に向けてのメッセージ

3年間は短い期間であることを理解し、

1年目は、自分で地域の人や地域の課題など情報収集を行う。

その上で、2年目で導き出した考えをやってみる。

3年目は反省や改善をして、より精度を上げていき、その後の定住、自立に繋げる。

3年後には生活の基盤を作っておくこと、貴重な3年間をうまく活かして、自立していけたら良いのでは、というメッセージをいただきました。