【配属先紹介】ニセコ町役場農政課

ニセコというとスキーリゾートや観光のイメージをお持ちの方が多いかと思いますが、農業もニセコ町の基幹産業です。ニセコの農業の特色は「多様性」。お米はもとより、じゃがいもやゆり根などの畑作、ビニルハウスを使ったトマトや、イチゴなどの果物、ワイン用のブドウまで、栽培される作物の幅広さはまさに多様。ニセコ町の道の駅「ニセコビュープラザ」の農産物直売所に行けば、その多様さは一目瞭然です。酪農も盛んで、牧草が生い茂るグリーンシーズンには町営の牧場で、牛の放牧がおこなわれています。ニセコ町役場農政課はそんな多様なニセコ町の農家さんを支える縁の下の力持ちです。

ニセコ町地域おこし協力隊で農政課に配属される隊員は、ニセコ町での新規就農を目標にしています。そんな隊員の業務内容は、ニセコ町内の農家さんの農作業サポートです。農家さんの農作業のお手伝いをしながら、基本的な仕事の仕方を身につけ、更には自分が将来どんな農業をやりたいのかを模索していきます。新規就農となると特定の研修先で数年間修行した後に、独立するのがこれまで一般的な農家のなり方でしたが、ニセコ町地域おこし協力隊員はニセコ町のたくさんの農家さんに育てられて農業者として自立を目指すのが特徴です。

役場の農政課配属のため、お休みは基本的には土日祝日ですが、農繁期となるグリーンシーズンは、カレンダーではなく天気模様に応じて働くことになります。土日祝日に農作業サポートが入った場合は、平日に雨天で農作業サポートが中止となった日や、農閑期となる冬にまとまって代休を取ることになります。とはいえ、身体が資本の農業、慣れない肉体労働で身体を壊しては元も子もありませんので、自分の体調と相談しながら身体を徐々に作っていくのが大事です。

農作業サポートに伺う農家さんは、役場や先輩隊員、もしくは既にお手伝いに伺った農家さんからの紹介を頂きながら広げていきます。もちろん自分で飛び込みで直接農家さんにお手伝いを申し出るのもOKです。

将来農業をしたいけれど、新規就農希望者は、農地なし、栽培技術も経験もなし、機械などの資本もなしの、ないない尽くしからスタートします。でもニセコ町地域おこし協力隊は、ニセコ町とニセコ町の農家さんとのご縁だけはあるのです。この頂いたご縁を広げて、「ない」を「ある」に変えていくのが、農作業サポートという配属先業務になります。