生活のひとこま/ニセコの冬の服装


みなさんこんにちは(^^)

北海道の冬といえば、ニセコの冬と言えば思い描くイメージが「寒い」や「雪」ではないのかなと思います。ニセコ町も冬季は零下は当たり前、マイナス10度を超えることも珍しくありません。寒いを通り越して皮膚が痛いこともしばしば…。先日も暖房についての投稿がありましたが、室内だけではなく、外出の際の防寒対策も必須です!

ということで、今回は「生活のひとこま」より「冬の服装」についてレポートしたいと思います。現協力隊員に冬の服装についてアンケートを行い、冬の間は普段どのような格好をしているのか、ニセコに来る前後での服装がどのように変わったか、などについて調査しました(^^

(協力隊員29名中、21名にアンケート調査)


▼アウター(上着)について

前半は主に上着始め衣服について、そして後半は靴についてお話していきたいと思います。まず、ニセコ町の協力隊員とはいっても出身地*はさまざま。ニセコに来る前はどこで暮らしていたのでしょうか?

*出身地:生まれ育った場所ではなく、ニセコ移住前の居住地のこと。

およそ4:6の割合で、道内出身者よりも道外出身者の方が多いですね。本州からは、雪がほとんど降らない地域からの移住者も多く、特に関東出身者が目立ちます。


▼ニセコに来る前と着た後のアウターって?

雪が降る地域と降らない地域、また気温などでも上着の種類は変わってくると思います。先ほどお話したように、本州から北海道へ来た場合、また北海道にすでにいた隊員でも、住む地域が変わるとどのように上着の種類が変わるのでしょうか。

道内組は全体の約8割と、圧倒的にダウン入りのジャケットやコートを来ている割合が大多数。一方で道外組はダウンも6割方の回答がありながら、ウールのコートなど他の素材のアウターも着用していたことがわかります。


ではニセコに来てからは!?なんとこれは面白いです。

同じ北海道内から移動してきた隊員は、もともと常用していたダウンの上着を着る割合がぐーんと増えました!それだけニセコエリアの寒さが顕著だということでしょうか…。さらにさらに…注目は本州から来たメンバー。ウール等のコート類の着用率がなんとゼロに…!こちらもダウン入りのアウターを選ぶ人が増え、スキーウェアなどスポーティな衣類を着る人が現れました。

今この記事を書いている私も関東圏より来ましたが、ウールコートがクローゼットに眠ったままです…(^^; やはり、零下を凌ぐ上ではダウンのあたたかさに優るものはないのか…?「ニセコに来てから新しいアウターを買いましたか?」という質問には、7割の方が「買った」と回答。ただ、新調したということではなく、豪雪・寒冷地に合わせた素材や機能をもつ衣類を用意する必要があったようです。

ただ中には、たまにウールのコート等を着る方もいるようです。確かに常にマイナス10度台や常に吹雪というわけでもありませんし、空模様、気温やその日の降雪の有無によってウールを選べる日もあります


雪が降らなければウールコートにスニーカーだって履けるときも…

ボア仕様のジャケット(吹雪のときはびっしり雪がつきます…)



ダウン以外には、アウトドアウェアやスキーウェアを常時着用する方もおりました。協力隊員の中にも生粋の滑り屋たちがおりますので、スキーウェア等はとても着慣れた服装なのかもしれませんね(^^)/


そしてみなさん、アウターにはあるものがついている場合があります。そう、フード。頭に被るフードです。「ニセコ暮らしにフードはついていた方がいい?」という質問にはこんな結果が出ました。

全体の7割が「あったほうがいい!」と回答している方々がおりました。道外組の9割がフードの役割に改めて気づいたのか…。フードはおしゃれの一部や飾りだと思っていたあの頃が懐かしいです…。フードは今やニセコで雪から首や頭を守るマストアイテム!降雪の多い日、さらに吹雪の時などは、数秒で首元に雪がたまりとっても冷たい思いをします…。



さて、ここまで見てきたニセコ暮らしのための衣類。協力隊員が数カ月、1年、2年と暮らしていくなかで知った衣類選びのポイント。


・水や雪に濡れない衣類を(フード、撥水性)
・アウターは余裕のあるサイズを(厚着や袖に手袋の裾をしまうため)
・通気性のある素材を(除雪などで汗かきます)


さあ、アウターはこれでかなり充実!?でも、体はあったかくとも、足元もしっかり防寒しないと。ここからは靴編のおはなしでーす。




▼ニセコの冬の足元について

アウターと同様に、ニセコに来る前と来たあとで履くものがどのように変化したのかを聞いてみました。

さすがの北海道経験者たち。

道内出身者にとってブーツは冬の靴の当たり前だということがよくわかりますね…。夏靴のまま過ごす人も中にはいるようで、北海道とはいえ積雪量は地域さまざまな部分もありますし、車や公共交通機関を利用したり、札幌であれば地下鉄や地下道をうまく駆使すればかならずしもブーツを履かなくともいける…?とはいえ、北海道で暮らしてきている人には、冬靴としてのブーツが身近な存在なんですね。では、道外から来た隊員の回答を見てみましょう。

道外組にとっては、冬の足元は「夏靴のまま」という回答でした。筆者の私も、北海道に来るまでは、夏靴・冬靴や短靴(たんぐつ)・長靴という単語が定着しておらず、一年をとしてほとんどスニーカー。それが、ニセコに来てからは激変しました。移住後も同じ靴を履いているかという別の質問には、履き続けていると答えた道外組は1割以下という状態でした。それはもう…この雪にスニーカーなどでは太刀打ちできません(+_+) 当然、ニセコに来てからはみなさんの回答が以下のように(笑)

北海道にすでに住んでいた人でも、さすがにニセコではスノーブーツや長靴を常用しているようです。とにかく雪や寒さから足元を守る。そんな素材や機能をもつ靴が求められています。




▼ニセコの冬靴には「ぬれない」「はいらない」「すべらない」を!

ニセコで冬を過ごすなら、足元はまずとにかく「濡れない」ものが最優先!

そして雪が靴の中に入らない程度の丈のある長靴。普通のブーツに脚絆をあわせる人も。さらに防水、防寒、防滑機能も大切。ブーツとはいえども、革やツイード素材ではなく、浸水せず撥水性に長けている素材を選ぶのが◎です。(アウター同様、天気や降雪の具合により、撥水性のない素材のブーツを使い分けている人もいます。)

内側はボアが付いていて保温性のあるものを履いている方もいますし、靴裏にはゴムなどによる滑り止め加工がしっかりされているものを選ぶこともポイントです。雪の下が氷と化していたり、除雪後のなめらかな地面も氷とはまた異なる滑らかさです(^^;)



▼ニセコの冬靴には「ぬれない」「はいらない」「すべらない」を!

ニセコで冬を過ごすなら、足元はまずとにかく「濡れない」ものが最優先!

さらには雪が靴の中に入らない程度の丈のある長靴。普通のブーツに脚絆をあわせる人も。さらに防水、防寒、防滑機能も大切。ブーツとはいえども、革やツイード素材ではなく、浸水せず撥水性に長けている素材を選ぶのが◎です。(アウター同様、天気や降雪の具合により、撥水性のない素材のブーツを使い分けている人もいます。)

ゴアテックスのブーツ

防水はもちろん、湿度も適度に逃がせるという優れものの素材。

脚絆(きゃはん)をブーツに重ねると最強説。


内側はボアが付いていて保温性のあるものを履いている方もいますし、靴裏にはゴムやスパイクなどによる滑り止め加工がしっかりされているものを選ぶこともポイントです。生活する上で、降り積もった雪の上を歩いていたら安全…と思いきや、下が氷と化していたり、除雪後のなめらかな地面も氷とはまた異なる滑らかさで足元のコントロールを奪ったり(^^;)


それから、アウトドアブランドやスキースノーボード関係のブランドを好んで履いている人もたくさんいます。デザインだけではなく、やはり相応の機能がついているのも好まれる理由のひとつ。


【主によく見るブランド名】

・ソレル(SOREL)

・ノースフェイス(THE NORTH FACE)

・モンベル(mont-bell)

・コロンビア(Columbia)

・キーン(KEEN)

・デサント(descente)



▼ニセコに来て買った衣類その他小物など

最後にアウターと靴以外で、隊員たちが買い足したものをご紹介します。帽子、手袋、ヒートテック…などなど。手袋はニットの厚手に加え、スキー手袋のようにやっぱり防水・撥水性に富んでいるものがあると便利です。作業用のテムレスという手袋も優れものだと密かに?人気です。

マフラーはだれも買っておらず使っておらず…。理由はもうわかると思います(笑)先ほどもお伝えしたように、雪がくっつつくとマフラーはべちゃべちゃになりうるので、アウターのフードで対応する方が多いことと思います。





▼まとめ~ニセコの冬を乗り切るために~

ここまでアウターと靴を中心にお話させていただきました。

最後に協力隊員よりニセコの冬暮らしを乗り切る、楽しむためのポイントです。


①濡れないことを目指した衣類を

くり返しになりますが、どのジャンルの衣類についても、総じて濡れないで過ごせるということがまず第一条件として考えている隊員が多かったです。雪がついてもすぐに払い落せる機能をもった素材を選ぶのが良いです。


②体温調整ができるように

衣類の着脱が容易にできることも大事です。北海道は暖房がしっかり効いている場所が多いので、外出をしてどこかの室内などに入る場合、体温調整ができるような服装にすると良いと思います。


③フードは必要。帽子もいろんなタイプが。

フード、帽子は必要。帽子の中でも、ニットキャップの他に、耳当てがついたタイプや、つば付き帽子も目に雪が入りにくく良いとのことです。

                こんな帽子も…?


これからニセコ暮らしにご縁のある方、体を寒さからとにかく守り、体を暖かく保つために今回のお話が役に立てば幸いです!そして、今回の記事をもちまして、1月よりスタートしましたアクティビティ・温泉・生活のひとこまに関する【ニセコの冬 応援キャンペーン】は終了となります。ご覧いただきありがとうございました!!