【配属先紹介】ニセコリゾート観光協会(旅行グループ)

株式会社ニセコリゾート観光協会は、ニセコ町とニセコ町民が50%ずつ出資して2003年9月1日に設立した、全国ではじめて株式会社化した観光協会です。主な業務内容は観光案内業務、施設管理業務、旅行に関する業務、コミュニティFM 放送業務となっております。

旅行グループ配属となった隊員は主に旅行に関する業務を行うのですが、業務は大きくニセコから出る旅行の”アウトバウント”と、ニセコに来る旅行の”インバウンド”に分けることができます。

アウトバウンドの中でボリュームが大きいのはニセコ町内の小・中・高校が実施する修学旅行に関する業務です。学校との打ち合わせを行い、旅行行程や見積もりの作成、AIR、JR、バス、宿泊などの手配、そして旅行当日は添乗も行います。添乗に必要な旅程管理主任者資格は配属後に取得可能です。

インバウンドでは町外の学生団体(修学旅行など)の受入のボリュームが大きいです。受入前に町外の学校や旅行会社とうち合わせを重ねてその学校向けにプログラムを作成し、町内視察先との交渉・調整などを行ってゆきます。

ニセコ町に多くの修学旅行生が訪れる背景としては、ニセコ町はSDGs未来都市に選定されていることが大きいです。ただニセコ町はSDGsが採択される以前より住民参加と情報共有のまちづくりが実践されており、更にさかのぼると有島武郎による農地解放と相互扶助の精神が受け継がれていることなどから、ニセコ町が行っている「まちづくり」自体が大きな魅力の一つとなっています。

更にまちづくりに参加する町民もバックグラウンドが豊かな方々が多く、訪れた学生のキャリアビジョンの参考になることもニセコ町のもっている面白い特徴だと思います。

受入れでは1校1校にオリジナルのプログラムを作成してゆくので非常に手間はかかるのですが、新たな視察先を開拓してプログラムに仕上げて提案することは、ニセコ町の魅力を発掘して発信することと同意ですので「地域おこし協力隊」として携わる意味は大きいです。また自立や卒隊後の生活の中でプラスになってゆくことも多いです。

旅行グループの業務全体を通して言えることは「ルールはあるが、正解はない」ということです。法令順守は絶対ですが、旅行や受入プログラムの中身は担当者のアイデア次第で正解はありませんし、アイデアを実践できる場であることが株式会社化した観光協会の魅力だと思います。実務でも正解はなく旅行グループのチームメンバーで意見を出し合い「何かニセコ町・会社にとって最良か」を考えて実践してゆくことができます。

決められた作業もありますが、全体的に業務の自由度は高いので、能動的に考え行動することが求められる配属先です。

スキルの面では、旅行業界での業務経験はあった方が望ましいですが、マストではありません。英語が話せなくても旅行グループの業務は可能です。ニセコエリアは外国人観光客が多いですが、旅行グループでは、ほぼ国内のお客様の対応となります。