【配属先紹介】株式会社ニセコまち

こんにちは!協力隊2年目の上川内です。配属先の(株)ニセコまちについて紹介します。


【沿革と事業の進捗】

ニセコ町役場・民間事業者・一般社団法人クラブヴォーバン(建築やエネルギーの専門家集団)の出資により、2020年に官民連携で設立した「まちづくり会社」です。


ニセコ町の運動公園に隣接した9haの広大な敷地に最大400人が暮らす街区(ニセコミライ)を2030年頃をゴールに開発しています。経済・社会・環境の3つを軸として、地域の課題解決を行いながら持続可能なまちを目指しています。


高性能な集合住宅(分譲・賃貸棟)を建築中。劣化しにくく、75年以上という長寿命。高断熱高気密により、最小限のエネルギー利用で1年を通して一定の室温・湿度を保つことができる住宅です。住む人にとっても快適で健康的、そしてエコな暮らしを提供しています。


街区では、既に分譲住宅2棟と賃貸住宅1棟が完成し、全て満室。現在は、3棟目の分譲住宅と2棟目の賃貸住宅を建設中で、年末と来年2月から入居開始を予定しています!


また、今年の明けから新たな集合住宅に入居者が増えたことにより、住民同士の日々の交流が賑わっています。ニセコまちでは、コミュニティづくりの一環として、シェア畑の提供、イベントの開催、町内会用オンラインツールの運営などを行っています


ニセコミライでの交流について、住民の方から嬉しい声をいただいたので、一部ご紹介します。

「シェア畑は、学びが多く、新たな野菜づくりに挑戦したくなります。」

「家族で楽しめるイベントが定期的にあるのは、子育て世代にとってありがたいです。住民同士の交流の場にもなっていて、有意義な時間です。」

「町内会のLINEチャットがとても便利です。ちょっとした相談も気軽にできるのが嬉しいですね。」

「近所の方とこんなに話す機会があるのは初めてですが、心地よい距離感です。町内会が安心できる居場所になっています。」


【現在までの協力隊受入人数と卒隊後の進路】

現在まで5名を受け入れ、4名が卒隊。その内の3名は、ニセコまちに入社し、それぞれのスキルを生かして活躍しています。ニセコまちで働きながら、個人事業を兼業しているメンバーもいます。現役隊員は私のみで1名です。

設立6年目の会社なので、新しい業務やプロジェクトがあり、一つひとつの仕事に時間がかかりますが、自分のスキルを磨いて成長できます


【協力隊の業務内容】

各メンバーのスキルと希望に応じて、担当業務が割り振られています。歴代メンバーは、総務、経理、不動産管理、建設現場サポート、行政コンサルを主に行ってきました。


私は、広報と行政コンサルを担当しています。広報業務では、WEBサイト・SNS発信を行っており、読み手が必要な情報をシンプルに伝えることを心がけています。


行政コンサルでは、イベント運営、取材・視察対応、エネルギー人材の育成、チラシ作成などを行っています。今年度、特に力を入れているのは、コミュニティ形成とエネルギー人材の育成です。

コミュニティ形成で特に工夫をしたのは、住民の思いを反映したイベントづくりです。今年度の始めに、これまでのイベントの説明チラシを作成し、今後のイベントについてアンケートを実施したところ、住民2名が講師をしたいと名乗り出てくれました。それにより、住民のスキルが見える化され、新しい企画へのアイデアが広がっています。今後も住民の個性を重視したコミュニティづくりに努めていきます。

エネルギー人材の育成は、ニセコ町の脱炭素アクションプランに基づくプログラムで、環境・エネルギー分野で活躍する人材を育てることを目的に、学生が町の取り組みを紹介する仕組みをつくることです。今年度は、1名の高校生が挑戦し、ニセコミライの住宅設備とまちづくりについて学び、自ら案内用のパネルを作成しました。7月にはつくば大学、10月と11月には町役場職員と協力隊を対象に案内を行い、対話を交えた明るい対応で素晴らしい成果を見せてくれました。

(株)ニセコまちは、集合住宅の建設、コミュニティ形成、次世代人材の育成など、多くの取り組みで、今後も魅力あるまちづくりに挑戦していきます!