【配属先紹介】北海道ニセコ高等学校

北海道ニセコ高等学校は、全国唯一の「緑地観光科」を有し、2年生からは「アグリフードコース」と「グローバル観光コース」に分かれて、地域の豊かな自然や国際的な環境を生かした学びを深めます。希望者(4年生)には、マレーシアへの留学とホテルインターンシップの機会も用意されています。

【羊蹄山を背景にたたずむ校舎】


2026年度からは、進学型単位制総合学科へと生まれ変わり、「シビックプライドを持ったグローバル人材」育成を目指します。地域資源を最大限に活かした「起業家教育」と「国際教育」を特色とし、新たな教育のステージへと大きく踏み出します。


現在、ニセコ高校には4名の協力隊員が配属されています。

今回は、「高校魅力化コーディネーター」「日本語支援コーディネーター」「探究活動ティーチングアシスタント」の3名が配属先を紹介します!


◆高校魅力化コーディネーター


協力隊2年目の佐藤です。

2024年1月からニセコ高校で活動しています。

「高校魅力化コーディネーター」といわれても、パッと仕事内容が思いつく方は少ないのではないでしょうか。学校や地域の魅力を道内外に発信して生徒募集を行うことや、学校と地域の架け橋となって高校生をサポートすることなどが、魅力化コーディネーターの仕事として挙げられます。具体的にいうと、魅力発信という点では、オンライン説明会や都心部で行われる合同説明会に向けた準備をしたり、地域との連携に関しては、ニセコ町のラジオ局に生徒や先生が出演する際の毎月の調整などを行っています。仕事内容の一部を紹介しましたが、魅力化コーディネーターの業務範囲は幅広く、明確に決まっているわけではないので「これから魅力化コーディネーターとして働きたい!」と考えている方がいれば、チャレンジしたいことに自分のアイディアを活かしながら、活動してもらえたらと思います!国内外問わず様々な地域から集まった生徒が、ニセコ町で素敵な高校生活をおくってくれると嬉しいです。


◆日本語支援コーディネーター

【日本語能力試験対策に取り組む様子】


協力隊2年目(2023年5月着任)の出口です。

2024年4月からニセコ高校で、日本語教育支援に取り組んでいます。きっかけは、地域の方から「地域の学校教育の中で、日本語の学習支援が必要になっている」と相談を受けたことです。ニセコ高校には、様々な国籍の生徒や留学生が在籍しており、日本の生徒と一緒に学んでいます。日本語支援コーディネーターとして、私は授業に直接入り、生徒の横でやさしい日本語や英語を使って支援を行っています。また、国語科目の教材を開発したり、既存の教材を外国人の生徒にもわかりやすいように書き換えたりするなど、主体的に業務に取り組んでいます。教科担当の先生方とも連携し、より良い支援を目指しています。今後は、ニセコ高校という恵まれた環境を活かし、日本語教育に関心のある生徒が、外国人の子どもたちの学習をサポートできるような仕組みを作りたいと考えています。


◆探究活動ティーチングアシスタント

【グループワークの様子】

協力隊1年目の小林です。

2024年10月からニセコ高校で、新しい学びの一つである起業家教育の探求授業と放課後スタートアップ「StarsUP」に関わっています。

探求の授業では、ニセコ町や生徒自身が関心のある地域を対象に、地域課題を考え、デザイン思考やAIを活用した課題解決能力と探求心を育んでいます。グループワークやフィールドワークを通して生徒自身の発想に立ち止まる時には、ヒントを伝えるなどして生徒自身の発想力に触れられるようサポートしています。

放課後スタートアップ「StarsUP」では、起業家教育の一環として行われる課外活動です。希望する生徒は自分の事業の最高経営責任者(CEO)となり、主体的に学校外の研修に参加したり、自ら事業を創り上げたりする取り組みです。生徒が社会に新しい価値を提案するような挑戦ができるよう、生徒の「やりたい」を実現するためのサポートをしています。世界とのつながりを意識しながら、新たな学びが生徒の未来につながり、町の未来につながるよう、精一杯サポートしていきたいと思います。


ニセコ高校配属の4名による対談記事「ニセコ高校での挑戦とやりがいを語る」を広報ニセコ1月号に掲載しています。